にしのみや歴史見聞録 今津六角堂(今津二葉町)
このコーナーでは、西宮の歴史スポットを紹介します
愛され続けて130年
※アクセス…阪神・阪急電車「今津駅」下車、
南へ徒歩10分
今津六角堂は、明治15年に今津小学校の校舎として建築されました。その名が示す六角の搭屋が美しく、当時、洋風の建築は珍しいものでした。建設にかかった費用は8000円。これは、当時今津・津門村の1年間の予算とほぼ同額であったといわれ、かなり高額なものでした。しかし、「今津に美しい校舎を」という思いから今津・津門村の有志が5200円を寄付し、建築にこぎつけることができました。
第2次世界大戦の空襲でも焼け落ちることのなかった六角堂は昭和30年に今津小学校の西南に移転し、公民館として利用されることになります。
その後、昭和39年に公民館が別に新築されることになったことに伴い、六角堂は取り壊しになることが決まります。しかし、六角堂を残したいという地元住民の熱い思いが議会を動かし、小学校の敷地内で場所を変えて保存されることになりました。
建築から現在に至るまで、今津の住民たちの思い入れにあふれた六角堂は長く愛され続けています。